三麻実戦記②
三麻実戦記①の続き。
⑨を気合で通して、リーチ者にツモられずに、なんとか流し跳満をあがれたわけなんですが、
危険牌の⑨を切った理由は自分なりにいくつかあります。
その理由を(一)~(三)で上げていきたいと思います。
※注 この理由は、私なりの理由であって、定石でもなく正解でもないと思います。
(たまたま⑨が通って良かったね。と、適当に聞き流してもらってもいいです。笑)
(一)、まず、1番大きなこと。⑨が通れば、現在ラス目の私が、3000・6000とリーチ棒で10,000点の収入がほぼ得られるということ。(後の2巡で他者の和了がなければ)
手牌で和了形を作らずに済むし、和了の為のロン牌・ツモ牌が必要ないし、シンプルに「⑨切ると跳満ツモ」という発想。
変則であれ、跳満の型ができたのであれば、その型を完成させる為に勇気をもって向かっていく姿勢を見せること。
(但し、この局は結果的に捨て牌にW役満という型があり、本来はそちらの型の方が望ましかったというのが、どうも⑨を切るのを躊躇させる。)
ここで、自分なりのリーチの待ち読みの観点から理由づけするなら、
(二)、リーチ者が両面待ちであれば、⑥⑨待ちは充分ある(というか両面なら⑥⑨しか残っていない。※④⑦、③⑥はリーチの前に赤⑤が切ってあるので除外)が、このリーチが両面かどうか不確定。自分が19字牌しか切っていないというのもあるが、リーチ者の捨て牌に対してスジの牌や壁の牌が出ていないので、シャンポンやカンチャン待ちは大いに考えられる。(ドラの白が3枚見えていて、しかもリーチの前巡にダイヤを切っているので単騎待ちは、ほぼ無いと考える)
また、全員それぞれの捨て牌が若干だが対子・暗刻の色合いであること。(べたオリしたらこうなることはありますが・・・。)よって、リーチ者の牌姿は対子系の色合いが強い順子と対子(暗刻)の複合した形ではないかと思ったこと。そうなると⑥⑨の両面待ちというより、シャンポンの形の可能性が高いのではないかと考えたこと。
ここでの自分の読みは、両面なら⑥⑨。ただ、やはり6切りリーチが引っ掛かる。シャンポンなら場に出ていない牌。6のそばの1間飛ばした4。カンチャンやペンチャンなら3。6がリーチ宣言牌ということはペンチャンではなくカン3か。一通やチャンタ系ならペン3だけど、多分ペンチャンではない。(※補足 当店のルールは赤ドラが35③⑤白)。
で、⑨を切った最後の理由。これは私がいつも感じていること。皆さんに伝えたいこと。
(三)自分の考えで他者の捨て牌を読み、瞬間的に一生懸命考えるのだけれど、自分の読みを100%信用していないこと。過信しないこと。
つまり、これだけ一生懸命考えるのだけど、相手の待ち読みはあくまでも、所詮自分なりに考えた推理であって、正解では無いことも多い。(ただ待ちを読む努力を怠ってはいけない。)
だからリーチ者の待ちが⑥⑨の可能性が高いと思っても、自分の読みを100%過信していないので、逆に切れることも多い。
いかがでしょうか?笑
自分なりに経験則も踏まえて何となく理屈っぽく⑨を切った理由を書いてみました。
皆さんもそうでしょうが、その場の感覚や相手との兼ね合い、その日の調子等いろんな事も考えながら打牌を重ねるので、一概に⑨を切ることが良いか悪いかはわかりません。
「両面ならその筋しか残っていないのに、そんな⑨押すか普通?」という人もいるだろうし、「流し跳満なんだから⑨なんてノータイムで切る」という人もいるでしょう。
どちらも間違っていないはずです。当然その人のスタイルもあります。
同じような状況で⑨がリーチに当たることもあるし・・・。
麻雀には正解がないから面白い。
だったら自分なりの答えというか、スタイルというか、基本的な麻雀に対する姿勢というか、それを作り上げることが大切な気がします。( ´艸`)
珍しく、頑張って文章書いたので、アタマいたいっ。
【仮に降りるとすれば・・・】
もし、リーチ者に対して安牌を切って完全に降りるなら現物の⑤⑧6が考えられる。上家がリーチの中筋とはいえ、5を切って来ているということから、上家が仮にテンパっているなら、5のマタギ筋スジの6(3)と、上家の捨て牌の裏スジの⑤は切りたくない。⑧はリーチ者には100%、上家には99.5%ぐらい通る(2枚目の5が手出しのため⑧単騎とカン⑧が0.5%ぐらい当たるタブン笑)。よって⑧切りが恐らく正解。
きょうはこれぐらいで。